なぜ出産後はすぐに体型が戻らないの?

人間は子孫を増やす為に出産を行う生き物です。今も昔もそれに変わりはありませんが、妊婦を象徴する多くのものはどんどん変化しています。特にマタニテファッションは時代と共に大きく変わり、中世ヨーロッパでは黒いドレスを着るのがポピュラーでした。但しこの時代の女性の普段着はゆったりとドレスばかりだったので、マタニティウェアと特別なものはありませんでした。
16世紀バロック時代ではとにかくウエストを絞るコルセットが人気でした。しかしマタニティはコルセットを着用できないので腰にゆとりがあるアドリエンヌと呼ばれるマタニティガウンを着用するのが一般的でした。しかし18世紀のロココ時代には妊娠中でもコルセットを着用する様になった為、悪影響が及んだとデータがあります。19~20世紀まではマタニティコルセットと呼ばれる大きくなったお腹を補強するウェアがトレンドとなり、その上にはパニエを着用しふんわりと仕上げていました。
1920年になるとこれまでの文化を再構築し膝丈のドレスを着用する様になりました。お腹を締め付けないデザインが多く、これは1940年まで続きます。1950年になるとパンツスタイルが流行しそれに伴ったマタニティウェアやケープが親しまれていました。しかしこの時代では妊婦が表立って活躍される事が禁止され、テレビや雑誌で妊婦という言葉を使うのも禁じられていました。この様に時代を経てマタニティスタイルは大きく変化していきました。